Wスカドン！！乱交メガ糞リンチ ミムラ佳奈 高嶋しのぶ

激しい倫理崩壊の空気が充満する一室。裏切られた女たちの怒りが、もはや理性を超えた儀式に変わる。三股という罪への報復として、支配と辱めが交錯する壮絶な場面が展開される。男は逃げ場を失い、身動きすら取れぬまま、彼女たちの容赦ない執行に晒される。静寂の中に響く粘着音や嗤い、そして破滅的な笑いが織りなすスカトロ復讐劇の狂気的テンションが全編を貫く。

ミムラ佳奈と高嶋しのぶ――どちらも責め手として圧倒的な存在感を放つ。復帰後さらなる強度を見せたミムラは“スカトロクイーン”の称号に相応しく、快楽と怒りを同じ比率で混ぜ合わせる。その横で高嶋は冷酷かつ理知的な佇まいを見せ、対照的なキャラクターの化学反応を生む。パンスト越しの視線、吐息の熱、腰の動きから伝わる支配欲。それぞれの強烈な個性が、観る者の嗜好を刺激するハードスカの極地を築き上げている。

プレイは開始直後から容赦なく頂点を叩き出す。ゲロ・聖水・スカが連鎖しながら、被害者の体を塗りつぶすように降り注ぐ。口コミで「画面が全て茶色」と評された通り、映像は徹底的に汚辱へと沈むが、そこに演者の嫌悪や躊躇はない。むしろ彼女たちはそれを演出の素材とし、音・温度・匂いを武器化していく。視聴者が「嫌がる描写がない」と語るように、この作品は受難ではなく、圧倒的支配の芸術として機能している。

バンプフレイヤ作品らしい過激指向が、本作でも全開だ。監督katsukinの強引な指示を劇中で逆手に取るメタ的演出も、観る側に不思議な快感を残す。シリーズが得意とする「支配される快楽」と「汚されるカタルシス」の境界が曖昧に溶け合い、強烈な身体描写と心理的緊張が共振する。スカトロAVにおける到達点として、ミムラと高嶋の狂気が融合した一作だ。